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疎開
元気で居るんだよと母が言って、絶対に死なないから大丈夫と私は根拠もなく言った。私は妹を連れて疎開し、母と祖父と姉はこの土地に残ることになっていた。必要な荷物は全部まとめて準備が出来たので、私は近所に妹を迎えに行った。田舎道をやり切れない気分で歩いていたら、向こうから姉と祖父と妹が歩いてきた。私は素直なかわいい妹の手を取って、祖父と姉に別れを告げて2人とは別の方向に歩き始めた。50mくらい歩いたところで妹が先に異変に気付いた。振り返ると20人くらいのアメリカ兵がぞろぞろと歩いてきていて、姉に襲いかかっていた。祖父が必死で止めようとしてボコボコにされて背骨を真っ二つに折られた。私は恐怖と怒りとか反吐が出る感じとか何もかもがごっちゃになったまま、足がすくんで妹の手を握り締めたまま立ちすくんでいた。妹はお姉ちゃん助けてと言ったけど、私は何も出来なかった。殴りかかりたかったけど、妹のことを考えるとそれも出来なくて、それより恐怖が、苦しい、苦しいと思ったら夢だった。よかった。
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